「才能の地図」、こちらの本を読みました。
“才能”って「あの人はここがすごいよな〜」とか「あの人は○○の天才だ!」とか、人のことだと分かるのに、自分の才能を見つけるのは難しい・・・
そんなことを思っていた時に見つけたのが、こちらの本です。
なお、本書の感想は「前編」と「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編です。
本の内容
まずはRakutenブックスから本の内容を抜粋します。
才能や強みが見つからず、苦しんでいる人がいたら…。自分の子どもの才能を見つけたい人がいたら…。絶対に読んでほしい一冊ができました。(出版社より)
Rakutenブックス
隠れた強みと能力を引き出す革新的メソッド誕生。(「BOOK」データベースより)
“才能”を見つけるだけでなく、それを周り(審査員)に「どうアピールすればいいか」まで書かれている点が、とても実用的だと感じました。
結局、能力を発揮していても、人に気づいてもらえない限り効果を発揮しません。
その才能で、貢献しているかどうかを決めるのは、人ですからね・・
著者情報
書籍 才能の地図
鈴木祐(YU SUZUKI)
サイエンスライター。1976年生まれ。慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。
10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ね、多数の執筆を手がける。
本書籍の他にも『最高の体調』、『YOUR TIME ユア・タイム』、『運の方程式』、『ヤバイ集中力』他、多くのベストセラー本を執筆されています。
引用と感想
「好き」や「得意」で才能を探してはいけない
好きなことを追っても成功できない理由は3つある。まず1つめは、私たちの「好き」は時間とともに変わる点だ。
これは一番納得しました。これまでの自身の経験を振り返っても、「好きなこと」は続いても2〜3年程度で変わっている気がします。長い年月、ずっと情熱を持ち続けられるような「好きなこと」を持っている人は、多くないと思います。情熱が下がってしまったら、モチベーションも下がり、目標を達成するのが大変になってしまいますよね。
残りの2つの理由が気になる方は、ぜひ本書を読んでみてください。
「得意なことが才能だ」というアドバイスがよくないのには、もっと大きな理由がある。
そもそも「どの能力が役に立つのか?」は、状況によってコロコロ変わるからだ。
「状況によって変わる」という点はとても納得感がありつつも、「自分で状況を選択する」という選択肢もあるのかなーと思いました。
ただ、簡単に変えられない状況の方が多いことも推測できます。自分が能力を発揮したいフィールドが決まっているのならば、そのフィールドにいる組織を分析し、求められる能力を伸ばすことが大事ということですね。
どちらにせよ、能力は独りよがりのものではなく、求められているか・求められていないかの他者視点が重要ということだとを理解しました。
人生は「生まれ」では決まらない
「人の能力は遺伝で決まる」という話を信じて、「人生は残酷だ」と思い込んでしまうのは、身長計で測った数字を見ながら「体重が減らないからダイエットなんて無駄だ!」と考えるようなものだ。
本書では、「遺伝率の正体」や様々な研究結果を基に、遺伝やIQは必ずしも才能とは直結しないことを示してくれています。
「遺伝で能力の全てが決まる」と言われたら、そこから先、自分で頑張る気が起きませんよね。
自分の行動次第で遺伝のスイッチは変えられるというのは、希望が持てます。私もすごくネガティブな時には「どうせ私なんか何もできないんだ」なんて思ってしまっていましたが、何もせずに諦めるのは勿体なさすぎますね。
能力を発揮している人は、「天才」などという簡単な言葉では収めてはいけないほど、自分の目指すところへ向かうために、日々行動しているのでしょう。
逆に言ってしまえば、遺伝を言い訳はできないということですね。
おわりに
ということで『才能の地図』(前編)として書いてみました。
今回は
- 「好き」や「得意」で才能を探してはいけない
- 人生は「生まれ」では決まらない
の2つを引用し、それぞれの感想を述べてみました。
“自分の才能を見つけること”は人生をもう少し楽に生きられるようにしてくれると思っています。
自分の才能と向き合うのは、結構大変だと思いますが、それほどの価値があると思っています。
さて、次回後編では「ではどうやって才能を見つけるの?」「どうアピールすればいいの?」に主な焦点を当てて、引用と感想を書きたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました!
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